FaW TOKYO(ファッションワールド東京)第3回サステナブルファッションEXPO春に出展しました!
エコログ・リサイクリング・ジャパンは、4月5日(水)〜7日(金)に東京ビッグサイトで開催したFaW TOKYO(ファッションワールド東京)第3回サステナブルファッションEXPO春に出展しました!
今回はこちらの展示会の様子をご紹介したいと思います。
今回の展示会を開催した東京ビッグサイト。
メインブースのご紹介
エコログブースのメインとなる展示台です。こちらの展示では、回収した衣料品を原料化し、その原料をオブジェや作品の様にいくつか展示しました。
原料を分かりやすい品物(商品化)にしてしまうと、見た目の印象だけで、必要か必要じゃないかを判断することになるのではないか。そうなってしまうと勿体無い!それなら、「こんな物を作れる可能性が有るのではないか」、「この原料で何か作れないか」など、お客様に自ら想像・発想して貰いたい!という考え方から、今回の展示形態となりました。
今回のイベントでは、サスティナブルに興味のあるお客様が数多く来場され、エコログブースにも、たくさんのお客様が足を運んでくださいました。ブースでのご紹介でも、お客様は真剣に説明に耳を傾けていただき、またより具体的なご質問も多くいただけて、リサイクルに対する意識がさらに高まっていると、直接肌で感じることができました。
展示物に対する反応も非常に良く、ご興味を持っていただけました。ちなみに、写真右から3番目が弊社副社長の田邉。訪問してくださったお客様に説明をしている様子です。
展示物のご紹介
それでは今回の展示物をご紹介していきます。
回収した衣料品からマテリアルリサイクルによりペレット原料化し、そのペレットを成形したサークルオブジェ。オリジナル衣類の色を生かしてきれいな色のバリエーションを出し、マーブルなテクスチャーもかわいいカラー成形品です。今回の展示会ブースで一番目立つよう壁面に貼り付けました。
事前にシミュレーションを行い、上から明るいカラーを並べて、きれいで可愛く、目を惹きやすいオブジェに仕上げました。春カラーでかわいく展示できたので、たくさんのお客様にお褒めのお言葉もいただけました。
衣服の根源的な原料になる「紡績糸」。衣服を破砕した状態の物を糸の様に巻き付けたり、反毛から作った紡績糸を巻き付けた、カラフルで可愛い状態の原料を展示しました。
再原料化 | 反毛処理後紡績糸へ |
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再商品化の例 | トートバック、軍手、靴下、ハンドタオル、タオルなど |
反毛綿を圧縮して作成した「ハードボード」。触ると非常に硬く、組んだり積んだり、自立もできて形になる材料です。「様々な用途で使用できそう!」というご意見をたくさんいただきました。
再原料化 | リサイクルボード(硬さ・厚の調節可能)へ |
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再商品化の例 | フェルト使い、ボード、インテリア、オブジェ、パーテーションなどの建材 |
製品になる前のリサイクル原料「ペレット」。基本的なペレット化をした物ですが、マテリアルリサイクルの課題でもあった「カラーが出せない」という部分を、仕分けの段階でカラー別に仕分けを行うことで、きれいなカラーペレットを実現しました。
再原料化 | 糸、生地、綿、成形品へ |
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再商品化の例 | 箸、コイントレー、カトラリーセット、マグカップ、エコバック、ネックフォーマーなど |
ステッチを工夫し、新たな再製品化の可能性が見える原料「不織布(フェルト)」。反毛綿からフェルト状に加工し、そのフェルトにボタンを打ったイメージと、キルト加工をしたイメージを展示しました。ただのフェルトではなく、高級感も醸し出した仕上がりになりました。
再原料化 | 糸、生地、綿へ |
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再商品化の例 | フェルトボード(硬さ・厚さの調整可能)、小物入れ、プラワーポット、PCケース、クッションなど |
綿花のような衣類の根源的な原料「原綿」。原綿に似せたリサイクル原料で、ペレットから作成しています。
再原料化 | 糸、綿へ |
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再商品化の例 | 衣類の中綿、ボタンなど |
パネルのご紹介
今度は奥に見える展示物もご紹介していきます。
今回のテーマの一つ、「サーキュラーエコノミー推奨」の提案ボード。「そもそも製品を企画する段階で、表地や付属、副資材をポリエステルで作成した物を使用し、リサイクルすることを前提として、リサイクルしやすい物作りをしましょう」というコンセプトです。
右側の上と下の裁断布は、リサイクル出来る材料に量差が出るというシミュレーション。中央の一番下には、リサイクルできない部分はカットされて廃棄になることを表現しています。リサイクルを前提にした、リサイクルしやすい服のご提案を行いました。
リサイクルしやすい商品の見本として、製品を作品の様に作成した2着を展示。エコログの原料を、製品の全ての資材に使用しています。リサイクルに不向きな箇所のカット作業や廃棄をする無駄をなくすことで、資源を有効利用することを目指しています。
〜さらに一歩進んだ、環境配慮型の製品企画〜
中央のモニターでは、エコログ工場内のリサイクルの流れやエコログが目指す未来や方向性のプロモーションムービーを流していました。最初から最後までの10分弱の映像でしたが、たくさんのお客様が立ち止まって見てくださり、リサイクルの流れが分かりやすいとお声をいただきました。
1994年に設立したエコログは、来年3月で30周年を迎えます。SDGsが採択された2015年よりも以前からリサイクルに目を向け、サーキュラーエコノミーに長年取り組んでいる実績のある会社です。サーキュラーエコノミーの実践とサステイナブルなファッション業界の確立を目指して、今後も子供たち残せる未来を作っていきます。
初日の展示会開場前、ブース前に当日接客を担当する社員6名で写真撮影を行いました。半年以上の長い時間を掛けて、この展示会のために様々な準備を行い、こうして無事に展示会の開催を迎えられたことを本当に嬉しく思います。まだ開場していないにも関わらず、みんな少しホッとした表情をしているのが印象的です。
展示会を通して
今回のイベントを通して、エコログだけでは実現が難しいことがまだまだたくさんあることを再認識しました。様々な企業様に共感していただき、みんなで衣料品の課題解決とサスティナブルの実現に向けて、参画・協力していただきながら、一緒に進んでいくことが大事なんだと、改めて感じることができました。
最後になりましたが、たくさんの方々にエコログのブースに足を運んでいただき、サーキュラーエコノミーの取り組みについてご興味を持っていただけたこと、社員一同大変感謝いたします。
今後ともよろしくお願いいたします。
その他にもイベント当日に撮影したお写真をInstagramでもご紹介しています。良ければご覧ください^^
▼エコログのInstagramアカウントはこちら
https://www.instagram.com/ecolog_japan/